広島市西区の商工センターの再開発について地元企業の提案の全貌を紹介します。

商工センターですが、広島市の西部・JR新井口駅と草津港の間にあります。工業団地やアルパーク、サンプラザにレクトがあります。そんな商工センターで地元の企業は、どのような未来の姿を松井市長に提案したのでしょうか?

それは、新井口駅から草津港までをペデストリアンデッキで結ぶ壮大な計画でした。計画をイメージした映像を独自入手しましたので、ご覧ください。


これが、商工センターの地元企業が制作した映像です。商工センターの北側から南側へ向けて、つまり山側から海側へ向けて映像は続いていきます。


それでは北側から見ていきましょう。なんだか丸い屋根が見えます。JR新井口駅と広島電鉄の商工センター入口電停です。いきなり大変身のイメージです。


都心とのアクセスを向上させようと駅の環境改善を求めた形です。


小林康秀キャスター
「大変身が提案されている駅から南へ海の方へ続くペデストリアンデッキ。サンプラザ方面まで設置されていますが、今はこのように屋根に覆われています」


提案では、屋根はありますが、開放的な雰囲気となり、緑が加わった姿に変わっています。


自転車や電動キックボードのステーションも見えますね。

その先に見えてきたのがアルパークです。西棟と東棟をつなぐ歩道橋も開放的な形になっています。


西棟の脇を通る幅広のデッキを抜けると、広島サンプラザがある場所に別の建物があります。


実は、今回の提案の柱が、この建物なんです。MICEを開くことができる大型複合施設です。


MICEとは、国際機関や学会が開く国際会議や展示会、見本市などといったビジネスイベントの総称です。それぞれの頭文字をとってMICEと読んでいます。

小林康秀キャスター
「わたしの向こうに見えるサンプラザと、その向こうにある公園がMICE施設の敷地の想定となっています」


提案では、広島サンプラザを建て替え、会議では5000人規模を収容する新たな展示場施設の建設を求めています。


別棟のアリーナではコンサートやスポーツイベントも開きます。プロバスケットチーム「広島ドラゴンフライズ」の本拠地にとの思惑もあるようです。

▽ 緑地帯でのイベントも可能


▽ 屋上には空飛ぶ車の発着場やグランピング施設


MICE施設の整備を検討する背景には、広島が国際的な知名度があるにも関わらず、ほかの都市と比べて国際会議の開催が少ないということがあります。


広島の経済界は、県と広島市に長年、整備を求めてきました。いくつかの候補地のうち商工センター地区以外は立ち消えとなっています。


商工センター地域経済サミット 伊藤学人会長
「市長の提案についての評価が非常に高かったので安心するとともに、今後、一緒にこの計画を進めていくうえで歩調が合わせられるなと」

イメージ映像に戻ります。


JR新井口駅から続くペデストリアンデッキはさらに南へ進み、行きつく先はこちらでした。


小林康秀キャスター
「中央卸売市場に面する草津港です。今回の提案では、漁港としての活用だけでなく、観光港として使えないかということも盛り込まれています」


施設が老朽化して建て替えが検討されている中央卸売市場。草津港に面したエリアににぎわいのスペースを設置するイメージです。こんな海辺のレストランができると市場の雰囲気は全く変わりそうですね。さらに桟橋を使って、船を使った観光や都心との連携も模索しています。


伊藤学人会長
「きょうの提案をもとにした広島市としての計画が立案されることを願ってやまない。わたしが生きている間には実現しないかもしれないが、それでも息をしている間には実現できる可能性が出てきたのかなという思っているので」


広島市西部で地元経済界が描く未来の街づくり…。この大胆な提案に広島市はどのような答えを出していくのでしょうか。


― 広島市の懐具合は、どうなのでしょうか。今回の提案は、地元の企業が考えたものです。実現するかどうかはこれからですが、経済界の一部はMICE施設の整備をずっと要望してきました。


― なかなか話が進んでいないのが実態で、経済界には今回の提案をきっかけに行政との協議を加速させたい思いがあるようです。


― 広島市の松井市長は、2024年度には街づくりビジョンを策定すると明言しましたが、地元の提案がどこまで盛り込まれるのか、今後の動きに注目したいと思います。