
広島カープ チーフアナリスト 飯田哲矢 さん
「沖縄に移動したときに、そのシュートが30センチ台に変わってしまって。暖かいので腕が振れすぎる。腕が振れ過ぎると、このシュートをちょっと失って、平均値に寄っているっていうところがあって。本人なりの解釈だと腕を振りすぎないで投げると、また50センチに戻ると。これが自分の中で、自分の数字とか感覚を理解して投げているので、自分を知れているなっていうふうに、そこで感じたので」

新たなフォームに挑戦しながら、“測定される数字” と “自分の感覚” をすり合わせている塹江投手。
また、投げる位置にも特徴が…

チーフアナリスト 飯田哲矢 さん
「左対左でサイドスローってなると(プレートの)1塁側を踏みがちなんですけど、おそらく塹江投手は自分の50センチ動くボールをぞんぶんに生かすためには1塁側より3塁側で一回、ベースに向かって動かした方が強みを感じるっていうふうに思ったのかもしれません」
― ことし、腕を下げて、ストレートがどれぐらい動くかと?
「そうですね。そこに注目して見ていこうと思っています」
◇ ◇ ◇
田村友里 キャスター
おもしろい。
石田充 アナウンサー
でしょう。これが本気。
田村友里 キャスター
本気でしたね。

青山高治 キャスター
ふだんの “数数(カーズカズ)!” とは説得力が違いました。
石田充 アナウンサー
球団アナリストの飯田さんのおかげ…。
田村友里 キャスター
ちゃんと分析されていました。
石田充 アナウンサー
ただ、ストレートが動くんです。
田村友里 キャスター
びっくりしました。50センチも!

石田充 アナウンサー
しかも、緩い球で50センチはあるそうなんですが、150キロで50センチ動くっていうのは球界でも本当に限られた人しか投げることができないということなんです。天谷さんは、嫌な左ピッチャーとたくさん対決したと思うんですけど…
RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
インコースに投げ切れるピッチャーです。そう考えると、対左打者への堀江投手のシュート成分はめちゃくちゃ嫌だと思います。
石田充 アナウンサー
さきほどの立つ位置もそうなんですけど、基本的にはサイドピッチャーって左バッターには背中から球がくるようにするために1塁側から投げるタイプのピッチャーが多いんですけど、塹江投手は逆を行っている。ただ、ずっと3塁側ではないんです。塹江投手はバッターのタイプを見て動いています。
天谷宗一郎 さん
すごい。

石田充 アナウンサー
ボールだけじゃなくて、自分の立ち位置も動いていますから、ぜひ中継だったり、
球場でプレートのどこに立っているのか、見ていただければと思います。
天谷宗一郎 さん
ちょっと、ぼくも目が離せないです。しっかりと見て伝えていかなければいけないですね。
石田充 アナウンサー
全力で投げればいいわけではないっていうところもあるので…
青山高治 キャスター
腕が振れすぎるとよくないと。
石田充 アナウンサー
今シーズンの塹江投手にぜひ注目していただきたいと思います。
(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)