真っ赤に熟した「紅ほっぺ」。

福山市芦田町の「立花いちご農園」です。収穫作業中の今月初め、クリスマス用の「紅ほっぺ」の苗づくりが始まりました。ポットの苗は業者から1週間前に取り寄せました。この苗を親株にして1本あたり50本の苗を作ります。
代表の立花さんいわく、「苗八分作」です。
立花いちご農園 立花和磨 代表
「苗八分作いうくらい、苗づくりが一番重要な作業なんですよ。ここで病害虫とかにやられると、その一年がけっこうダメージが大きいですね」
イチゴの苗はとても病気に弱いそうです。この苗も無菌状態のフラスコの中で培養されました。苗を増やす過程で葉を間引きますが、キズがつくと病気になるそうです。目指すは太い苗づくりです。

立花和磨 代表
「クラウンという茎の部分が太め、太いがっちりした苗を作らないといけない。収量がとれないといわれているんですね。時間と手間がすごくかかります」
しかし、苗を植えた後も温度の変化などで生育が止まることがあるため、農園では2年前、ハウス内の環境を自動制御するシステムを導入しました。苦労の種が尽きないイチゴ栽培ですが、客の喜ぶ顔を見るのが立花さんのやりがいなのだそうです。
立花和磨 代表
「まだちょっと頼りない苗ですけど、しっかり大きくして、いいイチゴ作れるようにがんばります」