海上自衛隊呉地方総監部は6日、同僚の女性隊員にキスするなどのセクハラ行為をしたとして、男性隊員を停職6か月の懲戒処分としたと発表しました。

処分を受けたのは、海上自衛隊呉基地所属の護衛艦「かが」の乗組員で、1等海曹の男性(30代)です。

発表によりますと、男性は2018年11月20日、広島県呉市内の飲食店で、当時所属していた部隊の同僚の女性隊員に対し、腕やももを触ったり、ほほや唇に2、3回キスしたりするセクハラ行為をして、精神的・身体的苦痛を与えたということです。

当時、部隊の懇親会が開かれていて、他にも複数の同僚隊員が同席。被害者の女性隊員が拒否する様子を見て、加害者の男性隊員を引き離し、退席させたということです。

この翌日、女性隊員が上司に相談してセクハラ行為が発覚しました。

発覚から処分まで5年以上かかったことについて、呉地方総監部では、「飲酒していいたこともあり、目撃者や当事者の主張が食い違っていたため、調査に年月を要した」と話しています。

「かが」艦長の 國分一郎 艦長は、「ハラスメントを含めて服務事案の防止について取り組んでいる中で本事案が発生したことを重く受け止めております。今後さらに服務指導を徹底し、厳正な規律維持及び再発防止に努めてまいります」とコメントしています。

「かが」は海上自衛隊で最大級の護衛艦で、飛行甲板から戦闘機を発着艦できるように「空母化」するため改修中です。