普天間基地の移設工事をめぐり、裁判所が示した期限までに県が工事を承認しなかったことを受け、斉藤国土交通大臣は、県に代わって承認する「代執行」を28日に実施すると明らかにしました。
普天間基地の辺野古移設工事をめぐる裁判で、福岡高裁那覇支部は県に対し、25日までに工事を承認するよう命じていましたが、県は、承認しませんでした。
斉藤国交大臣
「28日に沖縄県知事に代わって承認を行う旨を記載した通知を先ほど発送いたしました」
これを受け斉藤国交大臣は、国が県に代わって工事を承認する代執行を28日に行うとした通知文書を、26日に県に発送したと明らかにしました。
国が地方自治体の事務を代執行するのは全国で初めてで、来月中旬ごろには大浦湾側での工事が再開される見通しです。

県は27日にも最高裁へ上告する方針ですが、逆転勝訴しない限り工事を止めることはできません。
ところで県は、大葉性肺炎と診断され20日から入院している玉城知事が退院し、27日午後に県庁に登庁すると発表しました。