昨シーズンはチーム史上最高となるJ2、22チーム中9位で終えたFC琉球。J1昇格を目指し挑んだ今季、待ち受けていたのは試練の数々でした。

開幕前の1、2月、新型コロナの影響でトレーニングプランが大幅に狂い、他チームに比べ遅れをとってシーズンを迎えると、チームの歯車が噛み合わず、先制点を奪い試合の主導権を握っても、追いつかれ逆転されるなど、苦境に立たされます。

シーズン前半を終え、3勝6分け12敗でJ2最下位。持ち味である攻撃は精彩を欠き、得点が伸びず。守備に至っては41失点とリーグ最下位の数字になっています。

清武功暉選手
「自分たちがいいサッカーをできているのに、最後の最後で本当に一瞬のすきでやられる試合が多くて、この順位にいるのが納得できないというか、受け入れがたい前半戦だったと思う。」

既に始まっている後半戦での巻き返しに向け、クラブとしては現状をどう捉え、どんなビジョンを持っているのか。倉林会長兼社長を直撃しました。

Q.最下位という現状をどう捉えている?
FC琉球 倉林 啓士郎会長
「シーズンが始まる前のイメージや想定とは全く違う状況ではある。まだまだ下を向いている時間もないので、ここから上がっていくだけ。」

クラブは先月、状況を打開すべく喜名哲裕監督を解任。新たにスペイン出身のナチョ・フェルナンデス氏を招聘。スペイン1部のラ・リーガでヘッドコーチを務めていた経歴を持つまさにビッグネームです。

ナチョ・フェルナンデス新監督
「攻撃でも守備でもチームとしても、個人としてもストロングポイントになりうる選手が多く在籍していると思っている。かと言ってそれで満足するのではなく、攻守において改善は全体的にもっと必要だと思う。」

栄直選手
「勝利という結果を求められるだけの練習をしているし、量もそうだし、質、監督がよく言うパッション、情熱が上がっていると思う。」

倉林会長
「同じシーズンで(監督代行含め)3人新監督を出すというのは、なかなかいいチャレンジだと思う。Jリーグで新監督というのは出てこなくて、特に若い人にチャンスを与えて育てていかなくてはいけないというのはあるので、今シーズンそういう意味ではFC琉球は良いチャレンジができていると思う」
Q.気になる夏の移籍市場については?
「ブラジルからケルヴィン選手が来てくれたが、ケルヴィン以外にも、補強は当然進めるというくらいにとどめておきましょう。」

変化するのは選手や指揮官だけではありません。来月6日八重瀬町にオープンする、Jリーグ規格を満たした練習場とクラブハウスを備えたスポーツ観光交流施設。

八重瀬町 新垣 安弘町長
「(これまでは)県内で何箇所もかわりばんこに使っていたと思う。それが、クラブハウス付きの固定の練習場ですから、選手のみなさんにとっては練習効率が高くなる。同じ場所でいつも練習しているということが分かれば、あそこに行けばFC琉球が練習しているとなるから。」

チーム構成やインフラにいたるまで、大きな変革を迎えるFC琉球。実はクラブを象徴する「あるもの」も変わるかもしれないという一報が。

Q.エンブレム変更という記事を拝見したが?
倉林会長
「来年FC琉球がチーム発足20周年を迎える。過去をしっかり把握して解釈をして、クラブとしての新しいミッションやビジョン、バリューを整備していく過程でひょっとしたらエンブレムやロゴのリブランディングも必要であれば取り組んでいきたい。」
Q.サポーターの中にもエンブレムに愛着を持っている方がいると思うがそこは?
「現状のエンブレムは本当にかっこいいと思っているし、僕らも使ってきて愛着があるエンブレムなので、そこはサポーターの方と同じ。」

変化の時期に差し掛かるFC琉球。まずは新監督のもと、どこまで軌道修正ができるかが鍵になりそうです。

清武功暉選手
「このチームをJ3に落としてはいけないし、去年すごく良い流れでサッカーができた中で、今年苦しい状況なので、まずは残留させること。」

栄直選手
「今まで琉球に携わってくれた方々のために、この歴史を途絶えさせないために自分たちは死ぬ気で戦うのを見せて、勝って、1つでも上に行きたい。」



ナチョ・フェルナンデス新監督
「選手たちは本当にハードなトレーニングをこなしてくれているし、勝利は日々近づいている。ファンの皆さんは希望を捨てないで、自分たちが勝ちを届けるために戦っているので、それをスタジアムに来て応援してもらえたらと思う。」

J2、4年目で迎えた正念場。クラブと地域が一体となって、勝利を掴みにいきます。