「なぜ沖縄まで来て死なないといけなかったのか」

祖父と同じように沖縄に派兵されたアイヌの人達の思いも届けようと伝統的な刺繍が施された鉢巻き=マタンプシを巻き、背中を押してもらって、防衛局へ。
きのうの仕事終わり、ほとんど寝ずに書き上げた要請書を読み上げます。
北海道の遺族 米本わか子さん
「本計画は戦争で亡くなった方々への冒涜であり、筆舌に尽くしがたい苦悩を強いられてきた、遺族の感情を著しく逆なでするものです。新しい基地の埋め立てに使用するのなら、なぜ沖縄まで来て、死ななければならなかったのでしょうか。国策に矛盾を感じます」
沖縄防衛局の担当者
「本日受けた内容については、担当の方に伝えたいと思う」
移動の総時間はおよそ5時間、やりとりは5分ほどでした。

北海道の遺族 米本わか子さん
「きょうは皆さんの手を借りて、自分のするべきことが果たせたかなと思って。ここからどうなるかね。結局(今回の来沖は)ここに来たかったんじゃないかという説もあるな」
次は知り合いの県外遺族の声も携えて、改めて防衛局に要請したい。“やるべきこと”が明確になった来沖でした。