相続税などの基準となる「路線価」が7月3日に公表され、県内の最高路線価は22年連続で那覇市久茂地3丁目の国際通りとなり、3年ぶりに上昇に転じました。

国税庁は相続税や贈与税を計算するための基準として主要道路に面した土地の価値を「路線価」として毎年公表しています。

沖縄国税事務所によりますと県内で最も路線価が高かったのは22年連続で那覇市久茂地3丁目の国際通りで、1平方メートルあたり145万円となっています。

去年と比べて2・1パーセント上がり3年ぶりの上昇となりました。

3年ぶりに上昇に転じた要因について、今回の路線価の評価に携わった仲本徹不動産鑑定士は「前年に比べコロナが収束傾向にあることから大きな行動制限が無くなり、経済活動が活発になったことが関係している」としています。

また、ことしから新たに豊見城市の一部の地域に路線価が設定され、豊見城市役所前の県道7号線沿いは1平方メートルあたり12万5000円となりました。

このほか沖縄都市モノレールの路線価の調査対象となっている17駅のうち10駅の価格が上昇し、残りの7駅は横ばいとなっています。