
コザ高校 平川慧「立って動いたほうが本当は良いんですけど、頭痛と吐き気が来ちゃうので。本当に酷い時は1時間とかたまに気を失っている時とかもあって」
総体まで残り2週間を切り、練習が過酷を極めた先週。歯を食いしばる選手たちの中に、短距離界のエース、平川慧はいます。

中学3年生の頃に出場した全国中学生大会では、男子400メートル決勝で48秒48を叩き出し、日本一に輝くと、翌年のインターハイでは、1年生ながら全国3位に躍り出る、鮮烈な総体デビューを果たしました。更に去年秋に出場した全国大会では、男子300mに登場。32秒85で日本高校新記録と大会記録を塗り替え、見事優勝を果たしました。
コザ高校 平川慧「小学校から陸上を続けていて、その時からの目標がオリンピックに出て、世界で活躍することで、何かの紙に書いて今でも家にある。」
実は平川、家族もすごいんです。

母の美紀さんは高校時代、4×100mリレーで全国大会の出場経験を持ち、その妹で平川の叔母に当たる亜友美さんは、女子100mにおける県の中学記録保持者。この記録は未だに破られていません。さらに祖父の盛範さんは男子100mの元県記録保持者と、代々受け継がれる陸上・短距離のDNAに圧倒されます。
母・美紀さん「コーチから練習で教わったことをそのまま大会で発揮できるのが一番の強み。目の前の目標は絶対に越えたいという意識はあると思う。常に。」
見ている人たちの想定を上回るパフォーマンスで、結果を出し続けてきた平川。自身の強みについて聞くと意外な答えが。
コザ高校 平川慧「ここが強いとか、ここがすごいと思っているのは言われてみると、どこなんだろうなっていう…わからないところがあります」