北朝鮮によるミサイル発射も沖縄の米軍基地に動きをもたらす。弾道ミサイルの情報収集ができる電子偵察機RC-135 Sコブラボールの動きも活発になっている。

また5月のバイデン大統領来日の際にはエアフォースワンに随行する形で嘉手納基地には空中指揮機E-4B「ナイトウォッチ」が飛来。
ネブラスカ州のオファット空軍基地所属で”有事”の際に大統領などが搭乗し「国家空中作戦センター」として運用されることから「空飛ぶ指令部」と呼ばれている。
5月20日嘉手納基地に飛来した「ナイトウォッチ」

復帰から50年。大型輸送機の往来が頻繁な嘉手納基地は今も米空軍のアジアの一大拠点であることを示している。
大型輸送機C-17グローブマスター(左)と超大型大型輸送機C-5ギャラクシー(右)2月嘉手納基地

訓練・演習の激化は事故につながりかねない。沖縄では過去、小学校へ戦闘機墜落し多くの犠牲者を出した事故や、大型爆撃機B-52の墜落爆発事故、記憶に新しいところでも大学へのヘリ墜落や名護の浅瀬でのオスプレイ大破、小学校へのヘリ窓枠の落下、飛行中のオスプレイからの金属製の水筒の落下など人命に関わりかねない事故は後を絶たない。

また嘉手納基地に常駐するF-15イーグルやKC-135Rストラトタンカーが緊急着陸し、緊急車両が取り囲むなど物々しい状況が度々県道沿いから見られます。



空だけではありません。沖縄には米海兵隊で唯一、海外に拠点を置く第三海兵遠征軍の司令部があり、強襲揚陸艦が度々寄港するだけでなく、本島東海岸のホワイトビーチには原子力潜水艦が毎年数回から多い年では40回前後寄港する。
また近年ではステルス性能を有する新型艦の寄港も…
21年 ステルス沿海域戦闘艦タルサがうるま市のホワイトビーチに寄港



今月もホワイトビーチでは海軍ミサイル巡洋艦 ポートロイヤルが入港。緊張感が高まっています。

今年5月15日で沖縄は日本に復帰して50年。
「基地のない平和な沖縄」という変わらぬ県民の願い。一方で国土の0.6%に過ぎない沖縄に在日米軍の専用施設の7割が集中する、変わらぬ過重な基地負担という現実があります。