今月16日に新設された陸上自衛隊の石垣駐屯地について、石垣市では、きのう(22日)防衛省による住民説明会が開かれました。
長距離ミサイル配備について住民からは不安の声が上がりましたが、防衛省は「配備先は決まっていない」と述べるにとどめました。
石垣市民会館で開かれた住民説明会にはおよそ170人が参加し、防衛省が、石垣駐屯地内の弾薬庫などの設備や装備される兵器について説明しました。

参加した住民からは駐屯地開設に理解を示す意見が出た一方で「迎撃用ならともかく、相手の基地まで飛ぶような長距離ミサイルを配備するなら自衛隊に賛成する人でも容認できないという気がしている」「専守防衛じゃない。そばに住んでいる方は、24時間、本当に頭にずっと残っていて眠っている以外は頭から離れない」など反撃能力を持つ長距離ミサイルが石垣駐屯地に配備されるのではないかと不安視する声が上がりました。

これに対して、防衛省の担当者は、「配備先は決まっていない」と述べるにとどめました。
今回の説明会は駐屯地を開設した後の開催で、わずか1時間程であることなどから、駐屯地の開設に抗議してきた市民たちは説明会には参加せず、会場の外で抗議行動を行いました。