「何十年に一度花が咲くというリュウゼツラン?という植物にそっくり」というメッセージとともに、RBCのスクープ投稿に送られてきた1枚の写真。
花壇に植えられている植物の葉の中心部から、真直ぐ上に茎を伸ばし、特徴的な花をつけている様子が確認できます。

この『竜舌蘭(リュウゼツラン)※外国ではアガベ』という植物。メキシコを中心にアメリカ大陸全土に分布している多肉植物です。
世界中に300種以上あると言われていて、直径5cm程度の小さなものから5mを超すような大きなものまでサイズも様々です。

送られてきた写真は『アオノリュウゼツラン』という品種で、繊維原料植物として日本には明治12年に導入されています。

またリュウゼツランはメキシコでは蒸留酒・テキーラの原料で有名な植物ですが、メキシコの指定された地域で生産された『アガベ・テキラーナ』という品種を使い、指定された地域で、指定の方法で蒸留したもののみをテキーラと言います。

県緑化推進委員会 生沢常務理事「リュウゼツランは4~7メートルの花茎をつけるものもあり、10年以上かけて花がつくことから珍しいもの」

10年から数十年をかけて花茎をつけるとされているリュウゼツラン。英語では「1世紀に1度だけ花を咲かせる」という意味のセンチュリープラントとも呼ばれています。

沖縄本島では2009年から2010年頃に本部町や金武町で花が咲いている様子が確認されています。
実はリュウゼツランは一度咲いたあとは、枯死してしまいます。そのため目にする機会も少ないと言われています。

ここ数年、県内では観葉植物として植栽する家庭も増えてきているといい、リュウゼツランは住宅街などの庭でよく見かけるようになっています。
記者が花が咲いているリュウゼツランを探したところ、豊見城市の豊崎地域で見かけることができました。

家と話をしたところ「いきなり葉の真ん中から茎みたいのが伸びてきて、花?が咲いたからびっくりした、花が咲くことも知らなかったし、こんなに伸びるなんて(笑)」と想定していなかった成長に驚きをみせていました。

『RBCスクープ投稿』ではみなさまが撮影したスクープの瞬間や、珍しい自然現象などの映像・写真をお待ちしています。

【追記】
更に視聴者から、6つ並んで植栽されているリュウゼツランの写真がRBCに届きました。夕景をバックに写る様子は圧巻です!投稿ありがとうございます。