―― 新人の古謝氏、圧勝の要因は

以下は、今回の選挙の取材を続けてきた上江洲まりの記者の解説です。

最大の要因は古謝さんが掲げた「経済政策」への期待の大きさと言えます。JNNの出口調査でも、有権者が最も重視した政策は「経済の活性化」が約半数を占めた一方、これまで大きな争点とされていた「米軍基地問題」は約21%でした。

これまで沖縄県は、基地負担軽減のため普天間基地の辺野古移設反対を訴えてきましたが、政府と県との対話は深まらず、移設工事は進んできました。辺野古移設の既成事実化が進むなか、県民は基地問題以上に経済を重視したといえます。

―― 選挙結果が基地問題に与える影響は

大きな転換点になります。古謝さんは、2014年に辺野古の工事が動き出してから移設「容認」を掲げた初めての県知事となります。ただ、辺野古沖の軟弱地盤の影響で、工事は順調に進んでも2030年代半ば以降の完了とされていて、今後の進捗は不透明です。

また古謝さんは、沖縄の過重な基地負担の軽減に取り組むとも明言してきました。関係者によりますと、古謝さんは近く上京し政府関係者と面談する予定ですが、これまで進まなかった政府と沖縄の対話をどのように実現して、経済政策と基地負担の軽減を両立させるかが問われています。