「アイドルとしてのオキちゃんだけでなく、苦境を乗り越えた真の強さを知っていただきたい」
今年7月、琉球放送の報道部に届いた1通の封筒。差出人は、海洋博公園(沖縄県本部町)でイルカの飼育員として働いた長﨑佑さん(81)でした。
イルカショーで50年にもわたって現役を務め、去年天国へ旅立った、ミナミバンドウイルカの「オキちゃん」を長年お世話していたという長﨑さん。オキちゃんがたくさんの人を笑顔にしてきた舞台裏で、心に傷を負い、子どもを産んでは死なせてしまっていた、知られざる過去を明かす手紙でした。
同封された1枚のディスクには、30年以上前に撮影されたオキちゃんの秘蔵映像が収められていました。映し出されたのは、呼吸しようと水面へ泳ぎ上がろうとする生まれたばかりの子イルカを、オキちゃんが上から押さえ込む、信じがたい光景でした。(この記事は前後作の前編です)
【目次】
- 「海洋博覧会」終了後に訪れた危機
- “下町のお嬢さん” オキちゃんとの出会い
- スターイルカを襲った異変 自ら産んだ子を…
イルカショーで愛された「オキちゃん」 乗り越えた知られざる過去
「なんとかできなかったら、自分はもう水族館辞めるしかないな、ぐらいに思っていました」(長﨑佑さん)











