気球と省電力通信? 未来の観測技術

NTTが単独で進める取り組みもあります。気球と省電力無線通信(LPWA:LowPowerWideArea)を組み合わせた低コストな観測技術の実証です。船舶や島から気球を出し、海の上空の気象データを取得します。

海面上だけでなく、水蒸気の上昇気流など、大気の高さ方向の構造を捉えられるようになれば、これまで観測が難しかった海上の大気の様子を詳しく把握できる可能性があります。

実証が行われる海上観測技術

NTTは、「将来的には観測装置の小型化を進め、無数の観測点からデータを収集できる技術へと発展させたい」と目標を掲げています。

コスト面の課題はありますが、需要を高めることで壁を打破し、事業化を目指します。

線状降水帯が迫るとき、すでに現れているかもしれない“前触れ”をとらえるために――。「現状では皆無」だという海洋観測データが蓄積され、ビッグデータとして様々な分野で活用される未来が近づいています。