総合格闘技の世界最高峰・UFCのフライ級タイトルマッチが行われ、同級3位の平良達郎選手(26)が王者ジョシュア・ヴァン選手に挑みました。
この一戦は、平良選手が勝利すれば日本人初のUFC王者誕生となる歴史的な試合でした。
第1ラウンド、平良選手は持ち味であるタックルで積極的に仕掛け、主導権を握ります。しかし、ヴァン選手も巧みなディフェンスで簡単にはバックを取らせず、試合はスタンドに。ラウンド終盤、平良選手は再びタックルを成功させ、テイクダウンから優位に立ち、このラウンドを終えます。
続く第2ラウンド。第1ラウンドで欠いた決定打を狙い再びテイクダウンを取る平良選手でしたが、動きながら足を抜くヴァン選手に苦戦し、ダメージを与えられません。するとラウンド終盤、強烈な右ストレートが平良選手を襲い、ここから流れは一気に王者に傾きます。
第3ラウンド。立て直しを図る平良選手でしたが、勢いを増すヴァン選手の打撃を真正面から受け続け、徐々にダメージが顔に出ます。果敢にテイクダウンを狙うも反対にヴァン選手にバックを取られ首を狙われる窮地に陥りましたが、終盤で組み返す意地を見せ、何とかラウンド終了のゴングを聞きます。
寝技で応戦した第4ラウンド。序盤からカーフキックやフェイントなどをおり混ぜ、戦い方を崩さずに立ち向かった平良選手。ヴァン選手の打撃に対しても「効いていない」と意思表示。一層闘志を燃やしバックを取りに行きますが、逃げるヴァン選手を上手く捉えられず。

満身創痍で迎えた最終第5ラウンド。平良選手は攻めるしかありませんが、ヴァン選手はタックルをかわし、プレッシャーをかけ続けます。ジャブでリズムを取りながら一歩も引かない王者の猛攻の前に、残り3分35秒、ケージを背負った平良選手は、ジャブ、アッパー、ボディに続く強烈なラッシュを浴び、レフェリーが試合を止めました。
5ラウンドTKO負けを喫した平良選手は、片膝をつきながら「まだやれる」とアピールし、悔しさのあまりマウスピースを投げつける姿も見られました。
あと一歩届かなかった日本人初のUFC王座。
それでも果敢に戦い抜き、試合続行の意思を見せた平良選手は見事でした。








