「事件がなければもう孫が…」

当初は県警などが設置した献花台。その後は吉田さんが通い、月に何度も現場を清掃するなど、ボランティアと共に10年にわたり管理してきました。献花台が設けられるときに並ぶぬいぐるみや千羽鶴は普段、吉田さんの自宅で大切に保管されています。

遺族との交流は事件の年の夏から始まりました。今月も自宅を訪れ、仏壇に手を合わせたといいます。

吉田勝廣さん:
「(事件がなければ遺族の家には)もう孫が生まれて、家で騒いでいるだろうに。寂しさから、仏壇の電気を明るくしているわけ。 1時間半ぐらい話する間に思い出しては泣き、また笑っては泣き、こういう繰り返しです」

遺族の思いと、事件を「繰り返させない」という決意を胸に、吉田さんはこれからも、現場に通い続けるつもりです。