「翻弄される沖縄」描くオペラが沖縄初上演へ

舞台は、首里城の赤瓦職人だった夫婦を襲った悲劇を、時の権力者に翻弄される沖縄の歴史と重ね合わせて描かれていきます。手がけたのは、日本人女性として初めて交響曲を作曲した、沖縄音楽の母と呼ばれる宮古島出身の音楽家、金井喜久子(1906-1986年)。

生前の金井喜久子

東京を拠点に活動していた金井が、1960年代、戦後に切り離された日本への復帰を願う沖縄の人々を思い、翻弄される歴史を、沖縄が誇る文化と音楽で表現しようと制作しました。

押元須上子さん(以降敬称略):
「私も沖縄のために何ができるんだろうっていうことを思いまして、今回このお仕事をさせていただいた。やることがすごく価値のあるものと思って」

オペラ『沖縄物語』の1場面 提供:金井家(1982年の舞台)

最後の上演から44年のときを経て、ようやく沖縄での上演が実現する舞台。沖縄に帰省した押元さんは、当時の舞台衣装の映像を見つめながら、スタッフと話し合いを重ねています。