中高生たちの熱い奮闘を追いかけてきた2022年。仲間との青春、歓喜と涙、今年も様々なドラマが生まれました。
陸上円盤投げ、最後の夏に全国三連覇を達成したのは那覇西3年の友利晟弓(ともり なるみ)。そして沖縄のお家芸、ウエイトリフティングでは糸満高校3年の造倉翼(ぞうくら つばさ)と、スナッチでは日本高校記録(90キロ)を塗り替えた本部高校2年の比嘉成(ひが せい)の活躍が光りました。

ウエイトリフティング 本部高校 比嘉成選手(2年)
「日本高校新記録を更新できるようにまた頑張っていきたいと思います」
さらに世界で活躍する選手も…
スタンドアップパドルボード、SUPの世界選手権では、高校1年の荒木珠里(あらきしゅり)が最年少、そして大会史上初の2種目同時優勝を達成しました。
そんな様々な選手や指導者たちを撮影してきたのがRBCの報道カメラマンたち実は陰ながら選手たちを見守っています。

カメラマン歴6年 猪俣迪人カメラマン
「印象に残ったのは夏の高校野球の沖縄予選の準決勝、KBC対興南の生盛投手の3者連続三振」
野球部出身の猪俣カメラマンが選んだのはチームの大ピンチを救った、アンダー18日本代表興南3年・生盛亜勇太(せいもり あゆた)投手。
夏の沖縄予選、準決勝。同点で迎えた9回裏、KBC未来に2連打を浴びノーアウト2・3塁、一打サヨナラのピンチに追い込まれた興南。ここからエース生盛は、持ち味のストレートを武器に強気に攻めのピッチング。果敢にインコースを攻め…最後は三振を奪っていきます。

三者連続三振でピンチを切り抜けた興南は、延長の末に勝利!その後の決勝も勝って夏の甲子園切符をつかみました。
猪俣カメラマン
「すごいなと思います、いいですね、うらやましい、本当にうらやましいですよ」
試合だけではなく、ユーモアあふれる明るい表情を見せてくれるのも中高生スポーツの魅力のひとつです。
中でも、カメラマン泣かせのユーモアコメント連発だったのが、那覇国際1年の喜久里彩吹(きくざと いぶき)選手。
1年生ながら陸上・三段跳びで全国総体7位入賞。その実力もさることながら独特のキャラクターに魅力を感じたというのが田場カメラマン。

カメラマン歴4年 田場盛大カメラマン
「擬態語が多くて『パンパンパン』とか、『上に上がっていくファンファンファン』みたいな感じで説明していて、僕はカメラもっている手前、笑いをこらえるのが苦しくて、こんなに擬態語多めで説明する子いないなと思いながら」
取材時の喜久里選手のインタビュー
「パンパンパンパンっていうのが、ファンファンファンファンって感じだったのですけど、ちゃんと乗り込む、フワフワしちゃうくせがあるんですよ、バネでビヨンビヨンビヨンみたいな」

田場カメラマン
「擬態語の出し方をテロップの出し方を考えながら出したのを覚えています。こういうのが天才なのかなって印象ですね。それに加えてで午後8時ぐらいに練習が終わって、そのあとに家に戻って勉強するっていう、どんだけ自分を追い込んでそれを楽しみながらやるっていうのが素晴らしいと思いました」
そして青春の日々をささげてきたが故の美しい涙も印象的でした。
カメラマン歴27年のベテラン:島袋カメラマンは今年これまでにない感情を味わったと言います。
カメラマン歴27年 島袋賢カメラマン
「多分初めての経験だったと思います。負けて、監督が吉田キャプテンのところに来て肩をポンと乗っけた時に、吉田キャプテンが涙し監督も涙するっていう、このシーンで私もファインダー越しに涙でした、すごく感動しました」

今年の高校サッカー選手権で躍進を遂げた八重山商工サッカー部。第一希望の高校に落ち、二次募集で集まった選手も多くいる中、幼いころから指導を受ける監督とともに実力を高めてきました。
学校初の県大会・準決勝まで進出し優勝した西原を相手に延長・PKまでもつれる互角の試合を見せるものの、勝利を掴むことができず、悔しさをこらえ気丈にインタビューにこたえていた吉田キャプテンのもとへ小学生から指導を続けてきた山本監督が現れると…
(監督が肩・頬を叩いた瞬間、吉田キャプテンが涙)
「…、こんな感じです。楽しかったです」

島袋カメラマン
「ファインダーも(涙で)曇りっぱなしで何を撮っているのかわからなくなって、(曇って)見えないんですけど、もう涙が止まらないので、どうしようもない。このシーンは最高でした、たぶんカメラ冥利に尽きるって感じで、監督との絆が八重山商工サッカー部はすごくあった」
競技に懸命に取り組み、力を出し切った3年生たちへのエールです。

島袋カメラマン
「八重山商工サッカー部の皆様、これからもこの準決勝を思い出してガッツで人生を歩んでください」
今年も様々な感動を見せてくれた選手たち。懸命に競技に向き合い、仲間と切磋琢磨した日々はかけがえのない財産となるはずです。RBCは全力部活は来年も皆さんの奮闘を応援していきます。








