「武士道の精神で自裁します」—遺書に込めたもの
若泉氏の遺書:
「一九六九年日米首脳会談以来 歴史に対して負っている私の重い『結果責任』を執り、武士道の精神に則って、国立沖縄戦没者墓苑において自裁します」
沖縄県民と、沖縄県知事だった大田昌秀氏に宛てられた遺書。
自らが関わった沖縄返還交渉が、沖縄の基地負担軽減につながらなかったことへの苦悩が滲んでいました。
具志堅勝也氏:
本が無視された。でも、事実だと。自死することで、本の内容を事実だと証明したかったんじゃないか。
遺書を書いた2年後に、自ら命を絶った若泉氏。世間に遺書の存在が明らかになったのは、それから10年ほど経ってからでした。








