中谷防衛大臣は、自衛隊の訓練に対する市民団体などの抗議活動について、「過度な抗議活動、妨害行為が続いている」という認識を示しました。
▼中谷元 防衛大臣
「9月13日に宮古島で物資輸送訓練に対する妨害行為があり、訓練の内容を一部変更いたしました。このような妨害行為によりまして、訓練の内容の変更を余儀なくされたということは大変遺憾であります」
中谷大臣が言及したのは、9月13日、日米共同訓練「レゾリュートドラゴン」で陸上自衛隊が宮古島市の平良港に降ろした車両の移動を、市民団体が阻止した行動を指していて、「良識を持ってやっていただきたい」と苦言を呈しました。
抗議を「妨害」と批判された市民はー。
▼訓練に抗議していた市民
「間接的な弾圧であり、反対行動をさせないと、押さえつける大臣からのメッセージだと私には受け取れました」
また、中谷大臣の発言について玉城知事も同日、取材に応じました。
▼玉城知事
「過重な米軍基地の負担と合わせて、自衛隊の配備が増強されてきている現状から考えると、市民や県民の皆さんが受け止める感情・感覚というのは、他県とは全然違うと思うんですね」
このように述べ、大臣は状況を受け止めるべきだとの認識を示しました。アメリカ軍や自衛隊の訓練に対する根強い抗議には、過重な基地負担や近年の「南西シフト」など様々な背景があり、今回の中谷大臣の発言は波紋を広げそうです。