那覇市の小中学校では19日から夏休み。那覇市立安謝小学校では27年に渡って子どもたちを見守ってきた87歳の男性が特別な思いでこの日を迎えました。

▼子どもたち
「おはようございます」
19日から始まる夏休みに向けて心を弾ませる那覇市立安謝小学校の子どもたち。
「家族といっぱい遊んだりサッカーをしたいです」
「プールも入りたいし、ホテルも泊まりたい」
「早く宿題終わらせて遊びたい」
そんな子どもたちの様子を特別な思いで見守る人がいました。

▼久場兼正さん(87)
「気を付けろよって。前より車が多いんです。だから子どもたちに気を付けろよって言ってます」

久場兼正さん。27年間、朝の7時すぎから通学路に立ちスクールガードとして子どもたちを見守ってきましたが、87歳となって体調を考慮し18日で勇退することとなりました。
▼保護者
「いつも子どもたちの安全を守ってくれてすごく助かっています、ありがとうございます」
「本当に毎日久場さんたちが雨の日も立ってくれて子どもたちの安全が守られていると思います」

▼職員
「久場さん、お疲れさまでした」
久場さんの27年間のボランティア活動に感謝状贈呈式が行われました。

▼児童会の子どもたち
「久場さんにありがとうという気持ちを込めて作りました」
▼久場さんの孫・ゆり子さん
「風邪をひいても立つというので多分熱が出ていてもわかっていない感じで立っちゃう人なので。いつも勝手に行っちゃってて、心配も吹っ飛ぶくらい頑張っていたなと思っていました」

▼久場兼正さん(87)
「もう、私、がんばったなあ(という気持ち)。うれしいですよ」
式が終わると全校児童が花道を作り、久場さんの27年間の活動に感謝の思いを伝えていました。

▼花道の児童たち
「久場さんありがとう」