相続税や贈与税を計算する際の基準となる「路線価」が公表され、県内の調査地点の平均は11年連続で上昇しています。
7月1日に公表された今年の路線価は調査対象となった県内約3200地点の平均が去年に比べて6.3%上がり11年連続で上昇しました。変動率の平均は都道府県別でみると全国2位となっています。
県内で最も路線価が高かったのは24年連続で那覇市久茂地3丁目の国際通りで1平方メートルあたり156万円。去年に比べて4%上がり3年連続で上昇しています。
一方、上昇率が最も大きかったのは宮古島市平良西里の西里大通りで去年より18.5%上昇し1平方メートルあたり16万円でした。
今回の路線価の評価に携わった仲本徹不動産鑑定士は、「全国で住宅が高止まりで厳しい状況の中、県内は戸建ての需要があり、割安感があるエリアがある。観光産業が好調で、商業地に県外企業が参入するなど全国でも支持されている」としています。
このほか、モノレールの沿線では路線価の調査対象となる17の全ての駅で上昇しています。