来年秋の完成を目指し首里城の再建が進められていますが、正殿の玉座に掲げられる「扁額」の題字に金箔を貼る作業が26日、報道陣に公開されました。

首里城の扁額は、正殿中央の玉座に掲げられていましたが、2019年の火災で焼失し復元に向けた作業が2023年から進められています

浦添市にある工房では3枚ある扁額のうち「中山世土」の題字の部分に金箔を貼る「金箔押し」の作業が行われました。


作業にあたった漆職人の諸見由則さんは、漆を薄く塗った文字の上に慎重に金箔を置き丁寧に貼り付けていました。

▼漆職人 諸見由則さん
「やっとここまできたと内心ほっとしている。ここまでもってくるのが大変。若い20代のスタッフも結構いるので、彼女たちが色々やっていけば今後の育成もできるので安心です」

新たな扁額は今後さらに金箔押しを重ね額縁に彫刻などを取り付け、来年3月の完成を目指しています。