AI技術を活用してカラー化された沖縄戦などの写真を通して平和について考える学習会が20日、那覇市の中学校で行われました。

大阪府の会社員で、AIを使って昔の沖縄の白黒写真をカラー化し、SNSで発信する活動を続けている「ホリーニョ」さん。那覇市の上山中学校の3年生に向けて特別授業を行いました。

ホリーニョさん
「カラー化するなかで、当時の人たちが、こういう風に手を握り合って不安だったんだなみたいなこととか、この向こう側にどういう世界が、どういう風景があったんだろうとか」

授業では沖縄戦当時、アメリカ軍が撮影した住民たちの姿などを紹介しながら、カラー化によって読み取りやすくなった人々の表情や衣服、当時の状況について解説しました。

生徒「今まで(戦争は)遠いことみたいな感じだったんですけど、近くのことっていうか、本当にあったんだなって」
生徒「白黒だと血とか、そういうのわからないんですけど、カラー化されて、痛みというのがより感じられましたし、私たちと同じような人間がその環境のなかにいたというのが、より伝わりました」

ホリーニョさんがカラー化した沖縄戦の写真は、県内50の小中学校で展示され、平和学習に活用されているということです。