今月23日の慰霊の日を前に、沖縄戦で戦場に動員された元学徒らでつくる「元全学徒の会」が18日追悼集会を開き、戦死した学友たちを悼みました。

これまで糸満市摩文仁に立つ「全学徒の碑」の前で執り行われてきた慰霊祭ですが、元学徒らの年齢を考慮し、去年に続いてことしも県立一中と首里高校の同窓会が運営する養秀会館での開催となりました。
ことしは政治家から沖縄戦の歴史や実相を矮小化するような発言が相次いだこともあり、出席した元学徒ら15人からは懸念を示す声も聞かれました。

▼渡口彦信さん(98)「負けることを知っていながら戦争をずっと進めたことは、これはもう捨て石ですよ。分かりながらやっているということは。誰もがわかりますよ」

▼翁長安子さん(95)「政治家になる人はもっと勉強して、国民の命を守れるような政治家が出て欲しいと思います」

80年前の沖縄戦では県内21の学校から10代の学生が学徒として戦場に動員され、半数近いおよそ2000人が戦死しています。