全国のトップを切って14日(土)開幕した全国高校野球選手権沖縄大会。夏の甲子園を目指す球児の夏がはじまりました。
全国の先陣を切って幕開けした選手権沖縄大会。小禄高校の新崎康楠主将が、家族の見守る前で堂々、選手宣誓を行いました。
▼新崎康楠 主将(小禄高校)
「戦後80年の節目。先人たちの平和に対する強い思いとたくさんの苦労があったからこそ、私たちは平和に野球が出来ていることを忘れてはいけません。最高の景色を追い求めて、最後まで全力で戦いどこよりも熱い最高の夏にすることを誓います」
▼新崎主将の父・康也さん
「すごかったなと。正直すごかったねと言いたいです。こういう形で今日、言葉として出してくれたのは、親として思うところはありますね」
▼新崎康楠 主将(小禄高校)
「いざ選手宣誓をやってみたら、全然緊張もなく、いつも通りやりきれたので良かったです。甲子園をどんどん目指していくためにも、沖縄県の高校野球の素晴らしさを伝えていけたらなと思います」
小学4年生の頃、父の影響で野球をはじめた康楠さん。これまで支えてくれた、両親や仲間たちへの感謝、そして今、野球ができる喜びを胸に、集大成の夏に臨んでいました。
▼新崎康楠 主将(小禄高校)
「今まで教えてきてもらったこととか、全て出し切って悔いのないように全力で戦い抜きたいと思います」
堂々の選手宣誓を終え、すぐに迎えた夏の1回戦。小禄高校としては、2年ぶりの夏の白星を目指します。
1回。1アウト2塁1塁、一打先制の場面で4番の新崎康楠に打席が回ると、相手のエラーを誘い、満塁。チャンスを広げます。続く5番上間太雅のタイムリー2ベースヒットなどで4点を先制します。しかし、2回。満塁で迎えた第2打席。頭部へのデッドボールを受け、無念の途中交代。大事を取って病院に向かいます。
キャプテンの離脱を受けた小禄ナインでしたが、残されたメンバーが団結し、集大成の舞台で躍動します。途中出場の3年生、小濱恭吾が試合を決める2ベースヒットを放ち、初戦突破を果たした小禄。目指してきた夏の1勝をもぎ取りました。
▼島袋大夢 副主将(小禄高校3年)
「キャプテンが一人で引っ張ってくれた中で、自分たちは何もサポートできていなかったと思うので、この試合で恩返ししようと、全員で一丸となって頑張りました。この2週間でチームでまた仕切りなおして、またキャプテンもそろって全員で1戦必勝していきたいと思います」
このほか、週末の試合結果では八重山商工が開幕戦を制し、夏1番星。また、連合の2チームが初戦を突破しています。順調に日程が進むと来月13日に決勝戦が行われ、全国で最も早く夏の甲子園出場校が決まります。