首里城正殿の再建に向けきょう(3日)、起工式が行われました。
再建に使用される木材“御材木(おざいもく)”も到着していて、首里城の再建が本格的に始まります。

首里城正殿の建設に使うオキナワウラジロガシを那覇へと運ぶ行事「木曳式(こびきしき)」は先月29日に沖縄本島北部の国頭村からスタート。
今日は、首里青年会をはじめ、県内外から公募によって選ばれた人などおよそ450人が参加して御材木(おざいもく)と共に首里城へと続く道を練り歩きました。

旗頭の参加者
「地元で(首里城が燃えたのを)見ていたので、今回こうして一斉に集まって一緒に大好きな旗を揚げられることは感無量ですね」
沿道で見守っていた男性
「昔(以前の木遣行列)を思い出して懐かしくなって。ようやく再建するんで非常に誇りに思っている、(首里城が)できることが」

古式衣装を身にまとった参加者が御材木(おざいもく)を首里城に奉納する様子に沿道の人たちは見入っている様子でした。

また午後には起工式が行われ、玉城知事や関係者などおよそ240人が出席し、着工を祝う「ノミ入れ」などが行われました。

一方、文化の日に合わせて毎年実施されている古式行列も行われました。
古式行列は、琉球国王が国の安泰や五穀豊穣を祈願し正月三日(みっか)に寺を参拝する様子を再現したものです。

新型コロナの影響で規模は縮小されましたがことしは久しぶりに観客を入れての開催となり賑やかに行われました。