沖縄県内に住む男性がSNS上でうその投資話を持ちかけられ、現金2億2000万円をだまし取られた。県内で発生したSNS型投資詐欺事件では過去最悪の被害額。

警察によると去年11月、沖縄本島中部に住む60代の会社役員の男性が、インスタグラムに表示された架空の証券会社の広告にアクセスしたところ、「資産倍増実績グループ」というLINEグループに招待された。

男性は、他の参加者らが投資で多額の利益を出しているかのようなメッセージのやり取りを見て、自分も取引に参加するため、グループ内で「先生」と呼ばれている人物に連絡した。

その後、案内されたウェブサイトに表示されていた株式の銘柄と値動きが、実在するものと同じだったため男性は取引を信用し、去年12月から今年2月にかけ、投資資金として現金2億2000万円を振り込んだ。

男性が利益を含めた金額として説明を受けていた約6億5000万円を出金しようとしたところ、手数料として現金3000万円あまりを要求されたことから被害に気づいたという。

警察「SNSで知り合った相手からの投資話は詐欺を疑って」

今回被害に遭った男性は、一度も会ったことのない人物の言葉を信用して2億2000万円もの大金をだまし取られている。

警察は、今回の事件のようにSNSを通じて知り合った相手からお金や投資の話が出た段階で「必ず詐欺を疑って」と注意を呼びかけている。