10月17日に告示された那覇市長選挙。 翁長さんの初日の訴えは。

翁長雄治さん
「最優先されるべきは子どもたちです。様々な子育て政策を訴える中で、彼らはいつも財源財源って話をします。当然財源の問題はあります。しかしそれはあくまでも行政の観点でしかございません。だから私はずっと言っている。政治家の信念理念というものが大切なんだ。私達のどこに何をするかという、その姿勢を市民と共有していくことが大切なんだということを訴えているんです」

このほか、普天間基地の辺野古移設問題についての政治姿勢が、国からの財政支援に影響するとされる構造を問題視。移設反対の姿勢を改めて強調しました。

翁長雄治さん
「私達は平等に納税していませんか。なぜ再分配されるときは差別をされるのでしょうか。このようなものを私は子どもたちに引き継ぎたくない。私達は政府に対しても、NOというものはしっかりNOというものを突き付けていく」

オール沖縄勢力が支えた城間市長が今回、知念候補の支持に回ったことも陣営の怒りに火をつけています。

赤嶺政賢 衆議院議員
「(相手陣営から)翁長雄志さんもきっと喜んでるだろうと、こんな発言があったそうです。オール沖縄の遺志を継ぐのは、翁長雄治さんです」

一方の知念さん。初日の動きは複雑でした。政党が仕切る選挙応援には加わらないとした城間市長のため、朝一番の演説には自公議員は不参加。

知念覚さん
「城間市長の下で副市長として、二人三脚でやってまいりました。市民本位、市民利益、これのみを訴え、選挙戦を戦ってまいります」

1時間おいて同じ場所で改めて出発式を開き、自民党議員ら政治家が参加しました。

知念覚さん
「38年間必死でやってきました。即戦力です!この厳しい状況下、私の『即戦力』という言葉を信じていただきたい。(返還跡地である)那覇新都心がなければ那覇市の今はございません。次の世代に残す財産、それが那覇軍港(の返還地)なんです。松本市長、苦渋の決断で、(浦添移設を)受け入れていただきました。私はこの信頼を絶対に裏切ることはしない。 タッグを組んで強力に進めて参ります」

那覇軍港の移設・返還の悲願達成に向け浦添市との協力も打ち出した知念さん。市政奪還を目指す自民党も、知念さんの行政経験に期待をかけます。

國場幸之助 衆議院議員
「知念覚候補は、38年間、那覇市のために全身全霊あげて、人生をかけて頑張ってきた、どっちが相応しいか、一目瞭然じゃないですか。知念覚市長が必要であるということと、相手にはまだ早い」

構図が大きく動いた那覇市長選挙。 10月23日に投票、即日開票されます。