石垣空港で気象観測を行う航空気象観測所の所長が去年2月、酒を飲んだ後に車を運転し業務を行っていたことが分かりました。
気象庁などによりますと去年2月、石垣空港にある石垣航空気象観測所の69歳の男性所長が自宅で酒を飲んだ後空港まで自家用車を運転し救急搬送を行う航空機に気象の自動観測データを送る作業を1人で行ったということです。
所長はその後、所属する一般財団法人航空機安全運航支援センターに「タクシーが捕まらなかったため飲酒運転をした」と申告し戒告処分を受けましたが、財団は事故が発生していないなどとして業務の委託元である気象庁に報告していませんでした。
去年10月になって外部から情報提供があり気象庁が事案を把握したということです。財団は職員に勤務前のアルコール検査を義務付けるなどの再発防止策を行っているとして「今後はこのような問題が2度と起らないよう全力で取り組む」とコメントしています。