これまで沖縄県内最長のバス路線だった沖縄バスの「77番」。本島東海岸を通り、北部名護市と那覇市の区間80キロをおよそ3時間で結んでいた。しかし、運転手不足を背景に今月19日から区間が短縮されたうえ減便となり、著しく利便性が低下した。替えの利かない唯一の路線の短縮、減便の影響を取材した。

県内最長路線 最終バス時刻を2時間も前倒し

運転手不足のため、今月19日から区間の短縮と減便に踏み切った沖縄バス。変更の対象となった路線のうち、利用者への影響が特に懸念されるのが、東海岸を通って、名護市とうるま市屋慶名を結ぶ区間だ。

この区間で運行するのは「77番」の1系統のみ。これまで1日往復18本だった便数は、平日は往復12本となり、大幅に減った。沿線の学校に通う学生は…


▼国立沖縄高専の学生
「うっかり乗り過ごしたらやばい」
「学校が終わった後バイトがあったりするんで、バイトに遅れたりとかもあるかもしれない。困りますよね」

国立沖縄高専の学生が利用する名護市辺野古のバス停で乗車する場合、名護市中心部方面へは、午後6時半のバスを逃すと次は1時間半後の午後8時。屋慶名方面は最終便が午後6時5分。これまでより2時間も前倒しされてしまった。

名護市の南、宜野座村にある宜野座高校では、部活動に参加する生徒への影響が出始めている。