就任後初めて沖縄を訪れている中谷防衛大臣は、沖縄に駐留する米海兵隊のグアムへの移転が14日から始まったことを明らかにしました。

【中谷防衛大臣】「このような移転の取り組みを着実に進めまして、今般のグアム移転開始の発表に至ったということは大変意義があるというふうに考えております。防衛省としましては引き続き米側と協力をし、在沖海兵隊のグアム移転を進めて参りたいと考えてます。」

中谷大臣は14日、沖縄県名護市の渡具知市長などと面談し、沖縄に駐留する米海兵隊員のうち、先遣隊となる100人が、14日からグアムへの移転を始めたと明らかにしました。

米軍再編によって沖縄の基地負担の軽減をめざす海兵隊の国外への移転は、2006年に日米が合意したもので、合意から18年が経過し、ようやく移転が始まった事になります。

在沖米海兵隊員4000人以上とその家族などが移転する予定のグアムには、「先遣隊」としておよそ100人が来年にかけて移転するということですが、移転の今後の見通しについて防衛省は「海兵隊が計画を決めていないため示すことができない」としています。