普天間基地の移設工事が進む名護市辺野古の海域で、中断していたサンゴの移植作業が再開されていたことがわかりました。

沖縄防衛局は大浦湾側の埋め立て予定地に生息するサンゴ、およそ8万4000群体の移植を進めていますが、夏場の高い海水温でサンゴの白化が進んだため、今年8月以降、移植作業を中断していました。

那覇市で13日に開かれた移設工事に関する環境監視委員会では、10月下旬までに海水温が下がったことや、白化が止まったことから、先月からサンゴの移植を再開したことが報告されました。

ところで国会では12日、現在大浦湾で着手されている「A護岸」と呼ばれる護岸の建設工事について委員会質疑があり、護岸を支える金属製のくい1000本を打ち込む工事について、今年8月に着手されて以降、11月までの4か月で打ち終えたくいの本数は29本だったことが分かりました。

質問した赤嶺政賢議員は計画の3年10か月を大幅に超え、「このままのペースだと10年はかかる」と指摘し、計画の見直しを主張しています。

計画の3年10か月を大幅に超えるおよそ10年かかるペースだということです。