浦添市の小学校で校務用のパソコンにウイルス感染を疑わせる警告が表示され、約10分間外部から遠隔で操作できる状態にあったことが分かった。浦添市は個人情報が流出した可能性があるとして注意を呼びかけている。

▽松本 浦添市長
「個人情報流出の可能性が確認されました。保護者をはじめ関係者の皆様に不安を与えてしまい大変申し訳なく感じているところであります」「申し訳ございませんでした」

浦添市によると今月20日、市内の小学校に勤務する50代以上の女性教諭が、校務用のパソコンで情報収集のためインターネットニュースを閲覧していたところ、画面上にウイルス感染を疑わせる警告が表示された。

その後女性教諭は音声ガイダンスに従ってパソコンを操作し、表示された電話番号に電話をかけ、片言の日本語を話す男性の誘導通りにキーを押したところ、何らかのソフトがダウンロードされ、ビデオ会議用のアイコンが表示されたという。

女性教諭はその時点で詐欺の可能性を考えパソコンをシャットダウンしたが、その後の市の調査で、約10分間外部から遠隔でパソコンを操作できる状態になっていた可能性があることが分かった。

パソコンが繋がっていた共有のサーバーには、2022年度から今年度までの児童700人分の氏名や電話番号などの個人情報が含まれていたが、市は「現時点で個人情報が流出したとの報告はない」としている。

市は、不審な電話やショートメールなどに注意するよう呼びかけている。