中松さんによると、介護の現場は「お世話型」の助ける介護から、「自立支援型」の良くする介護へと変化しています。

▽介護講師・中松光さん
「現在、介護現場では2013年以前の学びの人たち。3大介護(食事・入浴・排泄)のお世話の方たちと、それ以降の “心身の状況に応じた介護” と、2つの学びをバックグラウンドに持った方が混在しているので、現場で意見が合わなかったりとか、うまくかみ合わなかったり」

「ひいては、人間関係まで響いてしまって介護の質が保てない。それでは本末転倒だなっていうところがあって」

「私が現場に指導や研修で入るときには、しっかり説明して。自分たちの立ち位置を確認していただいて、学びを深めていくっていうのを心がけています」

“フリー”の介護講師・中松光さん

定期的に離島にも出向き、高齢者向けの介護予防講座や介護スタッフの育成も行っています。

「島で育った介護職員の方は、島で暮らしていた高齢者の歴史もよく知っています」「家族のような存在、関係性ができあがっているところに(介護の)技術や知識が入ると、良いケアができるようになったと言われます」

今後は、介護講師を増やす養成講座を開く予定です。

▽介護講師・中松光さん
「仲間が増えればそれだけ多くの介護を必要としている人に情報が行き届いたり、知識が広がって行くので。その部分に注力していきたい」