創業およそ60年の西平精肉店。店の壁に、ぎっしりと書き込まれているのは…

精肉店に入ると…


▽西平精肉店 西平睦子さん
「お誕生日になると、みんな身長を測りに来るんです。「ほなみちゃん」ていうのは名古屋の子なんだけど、毎年測って書いていて、もう、二十幾つになっている。だから私たちもこれが楽しみで」

精肉店の壁は子どもたちの成長記録でびっしり


しめくくりは、知念さんの夫が営むカフェへ。

ふたりは、市場で洋品店をしていた正作さんの祖母の影響もあって15年前に店を構えました。

▽知念正作さん
「何も買わないでも、おしゃべりで来たりとかそこに座ってたりとか、声かけたり、かけられたりとか。そんな場所、なかなかないですからね、最近は。もちろん商売のためにやっているんだけど、まちづくりのためにというか」

▽知念沙織さん
「お客さんも自分たちもだけど、孤立しないというところが、一番あるかもね、自分たちも安心しているっていうか」

市場を案内してくれた知念沙織さんと正作さん夫妻



買い物に来た人もそうでない人も、なんだか居心地のよい本部の町営市場。本部町を訪ねると、商いの場所というよりも、田舎の親戚の家のような、懐かしくてほっとする空間が広がっていました。

<記者MEMO>
本部町営市場では、今月27日には、おいしいものや素敵な雑貨が揃うイベントも予定されています。市場の雰囲気をぜひ直接感じていただきたいです。(取材 比嘉チハル)