普天間基地の辺野古移設をめぐって、大浦湾側で移植した小型サンゴの一部が死んでいたことがわかりました。
普天間基地の辺野古移設のため、沖縄防衛局は大浦湾側の埋め立て予定海域に生息するサンゴ、約8万4000群体の移植を行っています。
那覇市では1日、移設工事に関して環境保全を指導する国の環境監視等委員会が開かれ、2021年と今年5月に移植した小型サンゴをモニタリングした結果が示されました。
その結果、サンプリングした75群体のうち、約17%が3か月後に死んでいたことがわかりました。
一方で、移植先の海域で元々生息していた小型サンゴについてもサンプリングした109群体の約6%が死んでいたことから、委員であるサンゴの専門家は移植による現象なのか、因果関係は「わからない」としています。
防衛省は高水温による白化の進行状況を踏まえて、今年8月から移植作業を中断していますが、再開のタイミングは決まっていません。