▽ハンドボール女子 元日本代表 池原綾香さん(33)
「私の話を聞くときだけはリラックスしていいよ。あぐらかいてもいいし、自分が話を聞きやすい体勢で聞いてって話をするんですよね。そうすると、子どもたちは自然と緊張がほぐれて質問もしやすくなるので」

選手をリラックスさせ、指導者が動く


▽選手 「はさむときのコツみたいな…」
池原 「ポストの守り方?」
▽選手 「センターが真ん中にいてどっちが出ていいかわからない」

子どもたちから湧き出る質問に丁寧に答えます。

▽選手
「教えるのがめっちゃ上手なので、聞いたら聞くだけうまくなれるので、もっと聞きたい」
「教えてもらったら良いコースに打てるようになった」

目標は池原選手


「目標は池原選手みたいに世界で活躍できるようなハンドボールプレーヤーになりたいです」

身長158センチながら、ヨーロッパの大型選手と戦い続けた池原には、子どもたちに伝えたいことがありました。

目標を見つけ 意識を変える

「身長が低くても世界で戦えることを、証明するために、ジュニアだったり日本代表だったりを意識してやってきたのね」

一回り体格の違う選手とも渡り合った現役時代



「今自分が身長小さいからってあきらめるんじゃなくて、うまくなりたい、こういう風な選手になりたい、という人を見つけて、意識するだけで全然練習に対する姿勢とかプレーも全部変わってくるから」

小柄な体で世界に挑み続けた池原は、これからも伝え続けます。諦めないこと、挑戦し続けることの大切さを。

「少しずつでもトライして、できたらそれが、喜びに変わる。その喜びが次のチャレンジにつながる。いつでもチャレンジャー精神でいろんなことにトライしてほしい」

<記者MEMO>
今回ハンドボール教室を開いた那覇市立松島中学校の顧問は「普段は子どもたちが
こんなに質問をすることはない」と仰っていました。練習後に自主練をする生徒もいて、今まで見たことがない景色だと驚いていたのが印象的でした。良い刺激になったのでしょう。
池原さんはこれからもデンマークと日本の良さを融合させて、ハンドボールの楽しさを伝えていきたいと意気込んでいます。(取材 下地麗子)