皇族に支払われる費用などについて決める皇室経済会議が開かれ、三笠宮家の彬子さまがきょう付で家の当主となることが決定しました。母・信子さまは三笠宮家を離れ、別の家を創設されます。

きょう午前11時、宮内庁庁舎で石破総理や衆参議長らからなる皇室経済会議が開かれました。

議題は、これまで不在だった三笠宮家の新当主についてで、彬子さま(43)が独立生計を営むことが承認され、新たに当主を務めることが承認されました。未婚の女性皇族が家の当主を継ぐのは江戸時代(1862年)の例以来、163年ぶりです。

また、彬子さまの母・信子さま(70)は三笠宮家を離れ、きょう付で別の家を創設されます。

皇室で家が創設されるのは1990年の秋篠宮家以来35年ぶりで、天皇陛下から贈られる宮号はないということです。

■これまでの経緯

三笠宮家は、昭和天皇の弟である崇仁さま(後の三笠宮さま)が1935年に創設。百合子さまと結婚後、3男2女に恵まれましたが、女子2人は結婚により皇室を離脱し、長男・寛仁さま、次男・宜仁さま(桂宮さま)、三男・憲仁さま(高円宮さま)は、全員、両親より先に亡くなりました。

直近まで当主を務めた百合子さまが2024年11月に逝去されたあと、▼寛仁さまの妃・信子さま(70)、▼長女・彬子さま(43)、▼次女・瑶子さま(41)の3人が残されましたが、信子さまと娘おふたりは長いあいだ別居していて、誰が当主になるか決まらない状態が続きました。

その後、家の中で方針が固まり、宮内庁の判断の上、皇室経済会議に付されたという流れです。皇室経済会議が開かれるのは7年ぶりです。

■支払われる皇族費

独立生計が認定され、「当主」となったことにより、支払われる皇族費が増額されます。

▼母・信子さまは、これまでの年1525万円から年3050万円に。▼姉・彬子さまは、これまでの年640.5万円から年1067.5万円に。▼妹・瑶子さまは年640.5万円から増減なしです。