国の重要無形民俗文化財に指定されている多良間島の「八月踊り」が始まりました。
多良間島の八月踊りは、琉球王朝時代、人頭税制度によって苦しめられた人々が王府へ税を納めた喜びと翌年の豊作を願って神前で舞った奉納踊りが始まりとされていて、旧暦の8月8日から3日間、仲筋と塩川の両字(あざ)で行われる島最大の豊年祭です。

10日、仲筋の土原御願所(んたばるうがん)では、豊年の喜びを歌に合わせて踊る民俗踊りや色鮮やかな衣装を着た島の小中学生による若衆踊りなどが披露されました。
▽女踊りを演舞した 嘉手苅明葉(中学3年)さん
「緊張したけど、去年よりミスもなくできて良かった」「自分の育った島なので(卒業後も)毎回出たい」

▽組踊に出演 県外の大学に在学中の諸見里健四郎さん
「島に少しずつでも貢献できる機会をこれからもつくれたらなと思っています」
会場には住民や多くの観光客が訪れ、躍動する演者たちの舞に拍手を送りながら、連綿と受け継がれてきた島の伝統芸能を楽しんでいました。
(10日 宮古通信員 大浦将人)