特に、大阪桐蔭との対決は1991年夏の決勝。悲願の優勝を目指す沖縄水産の前に立ちはだかったのが、この時甲子園初出場だった、大阪桐蔭でした。
▽沖縄水産OB 大野倫さん
「今でこそ、みなさん知ってのとおりのあれだけの実績を収めている高校ですが、
僕らの時は初出場・初優勝という新興チームだったんですね」

「今の戦力も150kmを投げる投手が4人いて、その中で試合を1試合を戦っているということで、選手のポテンシャルと言う意味では、率直に言って、全国でナンバー1だと思っています」
強力打線を武器に、沖縄の夢を打ち砕いた、33年前の決勝戦。この優勝をきっかけに、大阪桐蔭は、夏5回の全国制覇と、高校野球界を牽引し続けています。
▽沖縄水産OB 大野倫さん
「大阪の代表校に勝つことで、また沖縄のみなさんの高校野球に対する熱というのもさらに復活していく、盛り上がっていくんじゃないですかね」

初戦から、最強の相手に挑むことになった興南高校も、2010年、県勢初の春夏連覇など、沖縄の高校野球を牽引し、全国からも注目を集める強豪校に―
2年ぶりの出場となる今大会でも、最速149キロのエース左腕・田崎を中心に、上位進出を狙っています。
▽興南・石川駿介主将
「徐々に甲子園に向けてさらに士気が上がっているなと感じます」

「練習はたくさんやってきているので、自信を全員が持って、甲子園で堂々とプレーすることができれば」
甲子園球場100周年の節目を迎える大会は、初戦から目の離せない熱戦が期待できそうです!(取材 片野達朗)