また、前泊教授は今回の県警の対応についても疑問を呈した。

「本来なら知事にまず報告をし、そして地域住民に対する警鐘をならし、そして誘拐事件に対処する、あるいは米軍がこういうことを起こしている、そのことに対して注意喚起が必要だったと思いますよ、そのことを県警がなぜ行わなかったのか」

「政治的な思惑がそこに働いていたとするならば、この国のですね、日米安保は国民を守るよりも、政治政局の方が優先されるというようなことになってしまいますね。これは非常にあってはならないことだと思いますよ」

【記者の視点】
日米安保の負担を沖縄に強いるなかで、情報提供がなされなかったことで米軍の綱紀粛正につながらず、事件を繰り返すことになってしまったのではないか。日米両政府は県民に説明する責任があるのではないでしょうか。(平田俊一)