
女子59キロ級 比嘉成選手
「今日はしっかり一本一本とって、自己新記録を狙えるように頑張りたいと思って朝起きた。」
2年後のパリ五輪を目指す女子59kg級、本部高校2年比嘉成。
去年は55kg級で出場し、1年生ながら全国3位に輝くなど、その実力は折り紙付き。
床に置いてあるバーベルを一息で頭上に持ち上げて立つスナッチでは、
他の選手が50kg台や60kg台を申告する中で、一人80kgを申告。
難なくクリアし、いきなり大会記録を更新すると、連続試技で次の87kgも成功。敵なしの比嘉にとって、今大会は自分との戦いとなります。
自己ベストのスナッチ89kgを更新すべく、90kgに挑戦すると…
これを見事成功!自身の持つ高校記録を塗り替え、ジャークへ繋げます。

Q.ホッとしました?
「はい!まずは!」
Q.ジャークは何キロ上げる?
「(自己ベストとなる)100kg目指して!」
1回目でバーベルを肩まで上げ、2回目で肩から一気に頭上に上げるジャーク。
1回目の90kgを危なげなく上げ、トータルの大会記録を塗り替え優勝を確定させます。
続く3回目の試技は、自己ベストの99kgを超える100kgへの挑戦するも…
ここは惜しくも自己ベスト更新ならず。それでも、高校2年生ながら、他を寄せ付けない文句なしの全国制覇です。

比嘉成選手
「スナッチで日本高校新記録を取れたので嬉しかった。」
「(月末の)国体までにまたしっかり体を鍛え直して、次こそは100kg取れるように、そして日本高校新記録を更新できるように頑張っていきたい。」
続いては九州大会優勝、糸満3年造倉翼(ぞうくらつばさ)は男子89kg級に登場しますが、スナッチ1回目を失敗してしまいます。
男子89キロ級 造倉翼選手
「最初が…会場が全然見えなくて、早くやらなきゃと思って、自己ベストより5kg下だったので余裕をかましたのかもしれない。」

さらに2回目も失敗。申告した重量を下げることはできないため、残り1回の試技を失敗したらスナッチの記録はなしとなり、絶体絶命ですが…3度目の正直で全体3位でスナッチを終えます。
続くジャークでは、2回目までで147kgに成功。序盤の窮地を見事挽回した造倉が、自身初の全国制覇を達成しました。

造倉翼選手
「色々あったが、振り返ってみても気持ち切り替えることができたし、良い試合だったと思う。初めて全国一を取って実感がわかない。」
「3年間頑張ってきて、良い結果なのかわからないが、自分では悔しい部分もあって、でも全国一になれて、家族はめっちゃ喜んでくれると思うので、良かったと思う。」