香川県で行われている全国総体バレーボール競技。4日のグループ予選を突破し、決勝トーナメントに駒を進めた西原。

安仁屋光葉キャプテン
「情報もなくて、身長が高いとしか聞いていないので、そこは自分達が戦いながら、相手を見ながらになる。松阪工業も強いと思うので、自分たちは気を引き締めていかなくてはいけない。」

第一セット、西原は、11番、源河朝陽が強打を放てば、キャプテンの安仁屋光葉は機転を利かせたクレバーな一発。また、きのうから絶好調の2年生リベロ、平良晟也のファインプレーから得点に結びつけるなど、攻守に安定感を発揮。25-22で第1セットをものにします。

しかし第2セット、ここまでの勢いを失ってしまい、好機を活かせず。終始相手にペースを渡し、25-17と点差をつけられこれでイーブンに。

西原高校 伊江周二監督
「1セット目は調子が良くて、2セット目から流れが悪くなると立て直せないという課題があったが、この子たちはそれをしっかり跳ね返せるだけの力や技術、メンタルを身につけてきた。」

勝負の第3セットで躍動したのは、センターの金城琉斗。

金城琉斗
「西原のバレーはみんなが楽しくやれば、どんどん強くなっていくと思うので、自分が率先して盛り上げないとという思いで、(喜びを)大きく表現した。」

伊江監督が話すように、上手く立て直しに成功。2-1で松阪工業を下し、ベスト16に進出します。

安仁屋キャプテン
「1セット目が良くて、2セット目が悪くなったのは昨日と同じで修正しないといけない。でも、点を取られたとしても雰囲気を落とさなかったのはこのチームの良いところだと思う。自分たちはチャレンジャーの立場なので、失うものはない。思い切りやりたい。」

勝てば今大会の目標であるベスト8というところまで来た西原。立ちはだかるのは、去年のインターハイ王者で、春高バレー準優勝の、熊本代表の鎮西高校です。

第1セット、自分たちのペースに持っていきたい西原は、キャプテンの安仁屋の強烈な一発。さらにサーブで崩します。しかし、ブロックの上からでも強烈な一発を放つ鎮西を前に、失点が続き形勢逆転。

今大会初めて第1セットを許し、後がなくなります。

序盤は、キャプテン安仁屋の一撃やセンター金城らが躍動し王者に食らいくものの、鎮西の強打を前に後手にまわり、思うような試合運びができず。全国覇者の貫禄を見せつけられた西原。2-0のストレート負けで、ベスト16敗退です。

安仁屋キャプテン
「今回全国大会でどこまで上に行けるか楽しみにしていた部分もあるが、やはり圧倒された感じはある。鎮西高校と最後にできたことは収穫になった。」