四国地方を中心に行われている、全国高校総体、29年ぶり6回目のインターハイ出場を果たしたコザ高校はベスト4をかけた大一番に臨みました。
「おはようございます」

会場入りしたコザ高校の選手たち。何やら聞き慣れた曲が…。

コザ高校のムードメーカー 許田心愛さん
「沖縄魂をみんなに味わわせるために沖縄の曲『オジー自慢のオリオンビール』を流している」

昨日のベスト16で愛媛の強豪、今治東を下し、ベスト8進出を果たしたコザ。堅守速攻が持ち味でありながら、自分たちの特徴は「盛り上げの部分」と話すなど、チーム内の雰囲気も抜群。この試合に勝ち全国ベスト4を目指します。

西田こころ 主将
「みんな結構燃えていて、雰囲気も良いと思うので、みんなで楽しみたい。」
「まずは今日の試合に集中して、みんなで楽しむことを一番に勝てるように頑張りたい。」

立ち上がりは互いに一進一退の攻防を見せ、打ち合いの様相を呈します。しかし、去年のインターハイ王者、名古屋経済大市邨の堅い守備を崩せず、反対にカウンターを浴び連続失点。

シュートも、度重なる相手キーパーの好セーブに阻まれ、得点が伸びず。倍以上の点差をつけられ、前半を折り返します。

応援に駆け付けた親
「あと30分、悔いの残らないように頑張ってほしい。」
「全力を尽くて頑張ってほしい。あとはもう楽しんで。絶対勝ちます!」

残り30分に全てをぶつけます。

後半、勢いを持って入ってきたのは名古屋経済大市邨。シンプルな攻撃と高い決定力が、コザの前に立ちはだかります。

それでも、少しずつ相手ゴールに迫る時間を増やし、特典を重ね始めたコザ。苦しくても楽しむことを忘れず徐々にペースを掴み始めると、キーパー松堂がビッグセーブでチームを救います。

試合終盤には6連続得点で最大11点の差を3点まで縮める驚異的な追い上げを見せたコザでしたが名古屋経済大市邨の背中には一歩届かず、彼女たちの夏は終わりを告げました。

Qどんな夏でした?
西田キャプテン「最高でした!」

頂点には届きませんでしたが、29年ぶりにインターハイの舞台に戻ってきたコザ。苦しいときも楽しむことを忘れないコザの遺伝子は、また次の世代へと受け継がれていきます。