2020年の総務省の調査で、15 歳未満の子どもの割合が、全国の市区で最も高かった沖縄県豊見城市。それ以降も子どもの数は増加傾向にあり、それに対応すべく、ことし4月から新しい中学校が開校します。地域住民は新しい学校に期待を膨らませていたものの、運動場など屋外施設の整備が3月後半に入ってもまだ終わっていません。なぜ開校に間に合わなかったのか、そして子どもたちの学校生活に影響はないのでしょうか。
「授業とか大丈夫なのかな」不安な保護者も

3月21日に卒業式が行われた豊崎小学校。卒業生たちの多くは、来年度に開校する道向かいの豊崎中学校に進学します。
市内に3つの中学校がある豊見城市。そのうち伊良波中学校は19の地域が校区となっていて、1学年9クラス、900人を超える生徒が通うマンモス校となっています。

この伊良波中の生徒数増加などに伴い、分離新設校として作られることになった豊崎中学校。開校に向けて、校区となる豊崎地区と翁長地区をつなぐ橋が開通したほか、5階建ての校舎やそれに隣接する体育館が完成するなど、着々と準備が進められているように見えますが、新年度まであと1週間となった今も工事車両が行き来するのが確認できます。
保護者
「伊良波中学校が遠いので近くにできてくれたのはありがたいけど、運動場が完成していないなんて、そんなの聞いたことがない」
「説明会で状況は聞いたけど、何やっているんだろうと」
「授業とか大丈夫なのかな、始まって影響が出たりとか心配です」

敷地内の通路に外壁、運動場に駐車場など、屋外の施設のほとんどが未完成の状態で、すべてが完成するのは新年度が始まっておよそ半年後、10月末の予定だといいます。