14日に摘発されたヤミ金グループの債務者リストに、去年、本島中部で相次いだひったくり事件で逮捕された、男の名前があることが分かりました。

捜査関係者によりますと、2月16日に摘発されたヤミ金グループの債務者リストに、去年12月、沖縄市やうるま市で相次いだひったくり事件で逮捕された20代の男の名前が載っていたということです。

ひったくり事件との関連は分かっていませんが、男は摘発されたヤミ金グループから金を借りていたとみられ、執拗な督促が事件を引き起こした可能性もあるとみられます。

また、このヤミ金グループは返済が滞った債務者に別の債務者の返済金の受け取りなどをさせていたとみられ、債務者を違法行為に加担させることで、警察への通報や相談をためらわせるよう仕向けていたとみられます。

このように組織体系を巧妙に隠し摘発を逃れるグループは「匿名・流動型犯罪グループ」いわゆる”トクリュウ”と呼ばれていて、警察庁が取り締まりを強化しています。