原油の高騰はガソリンだけでなく、灯油の価格にも影響しています。本格的な冬を前に値上がりに対する不安の声が各方面から広がっています。
これからの季節、暖房用に需要が増すのが「灯油」。大分市のガソリンスタンド「愛石油」では10月に入ってから灯油を買い求める客が相次いで訪れているといいます。
(愛石油・三宅玄徳)「寒くなって灯油をお買い求めになる人が少しずつ増えてきている。値上がりがここ2、3年続き、ずっと高いままでなかなか安くなってくれません」
石油情報センターによりますと、大分県内の灯油18リットルあたりの店頭価格は10月末時点で2216円。3年前から774円も上昇し、高止まりが続いています。

価格の上昇に灯油を購入した客は――。
(客)「どうしても価格があがって困るところはあるが生活には必要なものなので、節約しながら工夫しながら使っていかなければ」
燃料価格を抑える政府の補助金は灯油も対象となっています。しかし、高止まりが続いていることから愛石油では冬の需要期に買い控えが起きないか不安な気持ちです。
(愛石油・三宅玄徳社長)「補助金が入っているとはいえ、3,4年程前に比べるとかなり値上がりをしている。経費をかけずに辛抱できるものは買い替えを先延ばしにして販売価格が上昇しないように努力している」
灯油高騰の影響はこんなところにも――。