今回は健康志向を背景に関心が高まっている麹や、発酵文化の新しい発信拠点を取材しました。

大分県宇佐市の三和酒類が先月オープンした「辛島虚空乃蔵」は、宇佐市が全国初の「清酒特区」に認定されたことから、酒蔵で日本酒造りが体験できるほか、発泡酒も新たに製造しています。

(辛島虚空乃蔵・古屋浩二さん)「三和酒類はもともと辛島のこの場所に本社工場があったことから、地域に根差してお酒を提供して、発酵文化を多くの方に伝えたいという思いから立ち上げました」

宇佐平野は県内でも有数の穀倉地帯で、古くからコメや麦の栽培が盛んです。健康志向を背景にコメや麦を使った麹文化が今、改めて見直されています。

米麹


辛島虚空乃蔵では特製の味噌麹焼きや、酒粕を使った赤酢のマリネなど現代風にアレンジした発酵食品のオリジナル料理が楽しめます。

「味噌麹焼き」と「エビと季節野菜の赤酢マリネ」


広い飲食スペースの奥にある大きなタンクでは発泡酒が製造されていて、三和酒類では新たに免許を取得し、商品を開発しています。

(辛島虚空乃蔵・古谷祐磨さん)「地元宇佐で取れました、ニシノホシという大麦を使っています。焼酎技術で培ってきました麹の技術を生かして、大麦麹を中に使用しています」

次は宇佐産のヒノヒカリを原料にした日本酒の仕込みを取材しました。酒蔵に入るとひんやりしていて、蒸したコメは10度以下まで冷ますということです。そして、
冷えたコメをタンクの中に投入する、いわゆる仕込み作業を行います。

コメはほぐすように小分けにして入れていきますが、入れた直後はコメが硬いため混ぜるのに相当な力が要ります。

(体験した河野キャスター)「ひと苦労ですね。お酒が出来上がるまでこうやってひと手間、ひと手間の工程を大切にすることで、おいしいお酒が出来上がっていくわけですね」

体験の後は酒造りに欠かせない水と米麹、そして体験したものと同じ日本酒も味わえます。


(河野キャスター)「さらりとした口当たりでコメの甘さなど、旨味がしっかりじわっと広がりますね」

(酒造技能士・佐藤貴裕さん)「25日間ゆっくり丁寧に低温で発酵させますので、非常にフルーティーで華やかな香りを楽しめると思います」

辛島虚空乃蔵では今後、様々なイベントを実施し、麹文化を軸にした交流拠点にしていくことを目指しています。

(古屋浩二さん)「宇佐市そして大分を盛り上げていけるような一つの助けになるような場所になっていけると良いと考えています」